いよいよ明日は皐月賞!!
ダントツ1番人気が予想されたダノンプレミアムの回避はかなり残念だけど、それでも今年の3歳牡馬はなかなかの粒ぞろい。
明日は面白いレースが見られんじゃないかな。
現在のところ1番人気は福永&ワグネリアンですか・・・
ワグネリアンはエンジンのかかりが遅い印象があるので、福永が他頭数の内枠をどう捌くかに全てがかかっているでしょうね。
負ける可能性も十分にあると思う。そうしたら高配当も期待できるかも。
今週の中山競馬場の馬場状態
3月からスタートした中山開催。最初はやや時計がかかっている芝状態でした。
しかし、4月の皐月賞のこの時期は、芝の生育が進むのと、エアレーション作業の効果が出てくることが相まって、かなり良好な芝状態になります。
そして週中に書いた「【皐月賞2018】ダノンプレミアム回避で波乱必至!?ポイントは改修工事。」の記事の通り、2014年の路盤改修工事のおかげで地盤の質が向上。週を追っても芝は荒れにくくなっている。
昔の皐月賞と言えば、馬場が荒れた中で開催することも多かったけど、
- 路盤改修工事
- エアレーション
の効果で、青々とした芝状態で皐月賞を開催することができるようになりました。
現に2016年・2017年と1分57秒台の決着になっているので、皐月賞はまちがいなくスピード・Hペース適性などが重要なレースとなった。
まさに「皐月賞は速い馬が勝つ」わけですね。
今週の土曜日は芝のレースが少なかったので判断がしにくかったけど、3歳未勝利(芝2000m)のレースでは、Sペースから上がり3Fは34.8。ラップ推移は 11.8 - 11.4 - 11.6なので、芝はそこそこ速い時計が出る状態と判断したい。
皐月賞はどんな馬が狙い目?
2014年の路盤改修工事以降の皐月賞を見てみよう。
良好な芝状態で速い時計が出るので、どうしても前半ラップはそこそこ速くなる。場合によってはHペースになる。
そして芝が速いので、前半早めのラップを刻んでも、後半がバタバタになることは無い。後半も速いラップを刻む。
ディーマジェスティ―が勝った2016年はかなりHペースだったが、レースの上がりは35.6、勝ち馬の上がりは34.0とかなり速いラップだった。
簡単にまとめると、
前半は好ラップを刻む。そして後半も好ラップを刻む。
スピード・Hペース適性は絶対必要で、マイル戦の要素が問われる。
そして長く末脚を使える持久力も必須だし、最後の直線は速い脚を使えないとならない。
狙いは、スピード豊富なマイルでも強い馬。なおかつ最後の直線で決め脚を使える馬。
逆にHペース戦に弱く、瞬発力も苦手なステイヤー系寄りの馬は、今の皐月賞は相当厳しいように感じる。
(路盤改修工事前の馬場の荒れた皐月賞はステイヤー寄りの馬が強かった)
しかし土曜夜から雨なんだよねぇ・・・
問題はこれ。せっかく「今の皐月賞はスピード勝負!!」と息巻いても、雨で時計がかかるようだったら、何の意味も無いですから・・・
ただ天気予報では雨量は少なく、しかも雨は降ったりやんだりの繰り返しのよう。
「中山競馬場の路盤改修工事とは?効果と、それに伴うレースへの影響。」の記事でも書いた通り、路盤改修工事後は鬼のように水はけが良くなった中山競馬場。
前日予想の段階では、そこまでの馬場悪化は無い!と決め打ちして予想しようと思います。
皐月賞2018の展開予想
逃げを狙う可能性のある馬は意外と多い。
アイトーン、エポカドーロ、ケイティクレバーは3頭枠が並んだので、好スタートを決めた馬が必然的に逃げるかもしれない。大外のジュンヴァルロも先行したいクチだけど、逃げを打てるほどスピードが無さそう。
よって前半はある程度好ラップは刻むけど、無謀な競い合いは無い。Hペースまでは行かないと予想しました。
逆に問題は後半。
人気馬。ワグネリアン、キタノコマンドール、タイムフライヤーは自分で競馬を作れない差し・追い込みタイプ。道中自分から前を捕まえに行くことは無いでしょう。
ルメール鞍上のステルヴィオは距離不安もあるし、ルメール自身も日経賞のキセキの失敗があるから、自分からまくり上げる競馬はしない。
オウケンムーンも鞍上は北村宏だから、そんな強気な競馬はしない。
それらのことを考えると、かなり先行勢が楽をできそうな展開になりそう。
例えは古いけど、サニーブライアンが勝った皐月賞のような感じ。
今年の皐月賞は、穴なら先行馬の様な気がしてならない。万が一、大雨で馬場が悪化しても、先行馬狙いならば、さらに色気が出るというもの。
そう考えると、昨年のホープフルSとは真逆のレースになる
今年の皐月賞の展開をまとめると、
- 時計は速い(大雨にならなければ)
- 先行馬が楽をできる展開になりそう
逆に昨年、タイムフライヤーが勝ったホープフルSは、
- 強行開催で、馬場が荒れていた
- Hペースからの前傾ラップで、先行馬はかなりつらい展開
今回の皐月賞とは全くの真逆。
ホープフルSと今回の皐月賞は、同じ舞台だけど直結はしないと予想しました。
皐月賞2018の予想印
◎エポカドーロ
〇サンリヴァル
▲ステルヴィオ
△ワグネリアン
△ジャンダルム
◎エポカドーロ
今回、私が上げた皐月賞のポイント。すべてを満たすエポカドーロを本命に推します。
まず雨があまり降らず、高速決着になった時。
未勝利戦のマイル戦でも強い勝ち方をして、スプリングSでもいいスピードを見せた同馬はかなり強みが活かせる。
父は長距離型と思われるオルフェーヴルだけど、母父が快速血統のフォーティナイナーで、エポカドーロ自身、オルフェーヴル産駒の割にはスピード色が濃い。
そしてステイゴールド系譲りの持久力はあすなろ賞で証明したし、前走のスプリングSでは最後の直線で3着以下を一気に突き放す決め脚も証明した。
ステルヴィオに惜しくも敗れたけど、距離延長を苦にしない分、皐月賞では逆転可能。
そしてもしも雨で馬場が悪化しても、道悪得意のステイゴールドの系統なので、マイナス材料とはならないのではないかな。
枠順は4枠7番。同馬よりも内側には、勝ち味に遅い差し馬がずらり。なのでエポカドーロは逃げなくても、好位のポケット(経済コース)をロスなく進めることができそうなのもプラス材料。
あとは戸崎が下手に消極的な競馬さえしなければ、アタマまである馬でしょう。期待。
〇サンリヴァル
こちらはホープフルSとの対比で、上位にした。
先ほど書いた通り、ホープフルSは馬場も悪く、展開も先行馬にはかなり厳しいものだった。
しかしサンリヴァルは強気の先行で、最後の直線も荒れている最内を通してしまった。
上位が差し・追い込み馬で決まる中、同馬は4着に粘った。かなり価値のある敗戦だったと感じました。
対して今回は、人気馬が自分でレースを作れない差し・追い込み馬ばかりなので、先行有利の展開になるはず。
ならばサンリヴァルはホープフルS4着からの大躍進があっても、全く驚けない。
前走の弥生賞は+10キロで、馬体に余裕があった。賞金が足りているゆえ、完全に休み明け仕様の作り。弥生賞はあまり気にしないでいいと思います。
▲ステルヴィオ
時計の速い皐月賞ならば、マイルでかなり強い競馬をするステルヴィオは優勢。
ロードカナロア産駒なので2000mが不安・・・と思う人は多いと思いますが、ロードカナロア産駒は1600mの成績こそずば抜けてますけど、1200mの成績はかなり悪い。
このことから考えると、ロードカナロアは単なる短距離種牡馬では決してない。まだデータが少ないだけで、もしかしたら2000mも得意とする種牡馬になる可能性も秘めている。
昔、サッカーボーイという最強マイラーが長距離種牡馬になったように、ロードカナロアも思わぬ変化があるかもしれない。
ステルヴィオ自身は皐月賞は外枠克服を条件に、1着の可能性のある対抗馬ということで▲に推したい。
まとめ
たのむから、大雨にならないで!
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